長年使用された木製床を、木目を活かした落ち着きのある仕上がりへ
今回は、店舗内の木製床の研磨・着色・ニス塗装の現場のご紹介をしたいと思います。
長年使用されてきた飲食店舗の床は、表面の塗膜が劣化し、黒ずみや色ムラ、擦れなどが目立つ状態になっていました。
木部は劣化してしまっても、状態によっては張り替えるのではなく、既存の木材を研磨して塗装し直すことで、美しさを取り戻すことができます。
今回は、既存の風合いを活かしながら、木目の美しさが感じられる床へ仕上げていきます。
① 施工前|黒ずみ・色ムラが目立つ状態

施工前の床です。
長年の使用によって表面の塗膜が劣化し、黒ずみや擦れ、色ムラなどが目立っていました。
特に店舗の床は、人が歩くことで少しずつ塗膜が摩耗していきます。
【コラム】木製床は「塗るだけ」ではきれいにならない?
木部の塗り替えで重要なのが下地処理です。
古い塗膜や汚れが残った状態でそのまま塗装すると、仕上がりにムラが出たり、塗料の密着性が悪くなったりする原因になります。
そのため今回は、まず床全体をしっかり研磨し、木の状態を整えるところからスタートしました。
② 研磨作業|古い塗膜を丁寧に除去

専用の研磨機を使用し、床表面を少しずつ研磨していきます。
写真を見ると、黒っぽかった床から明るい木肌が現れているのが分かります。
ただ削ればいいというわけではなく、木材を必要以上に傷めないよう、状態を確認しながら研磨していくことが大切です。
【コラム】研磨作業が仕上がりを左右します!
木部塗装では、実際に色を塗る工程以上に研磨の出来が最終的な仕上がりを左右することがあります。
古い塗膜や汚れを落とし、表面を均一に整えることで、
「着色が均一になりやすい」「木目がきれいに出る」「塗料が密着しやすくなる」
といったメリットがあります。
③ 清掃|研磨粉をしっかり除去

研磨後は、床全体を丁寧に清掃します。
研磨すると細かな木粉や塗膜の粉が大量に発生するため、そのまま塗装することはできません。
掃除機などを使用して、目地や隅までしっかりと粉じんを取り除いていきます。
【コラム】なぜ塗装前の清掃が重要?
研磨粉が残った状態で塗装すると、塗膜の中にゴミが入り込んだり、ザラつきが発生したりする場合があります。
特に今回のようにニスで艶を出す仕上げでは、小さなゴミや凹凸も目立ちやすくなります。
「削る → 清掃する → 塗る」。
一見地味な工程ですが、この積み重ねがきれいな仕上がりにつながります。
④ 研磨・清掃完了|本来の木目が復活

研磨と清掃が完了しました。
施工前の黒ずんだ状態と比べると、床全体が明るくなり、木材本来の木目がはっきりと確認できる状態になりました。
ここまで下地を整えて、ようやく塗装工程へ進みます。
木は一枚一枚、木目や色の入り方が違います。
新品の床材に交換するのとはまた違い、長年使われてきた木材の表情を残しながら再生できることも、木部塗装の魅力です。
⑤ 着色完了|木目を活かした落ち着きのある色合いへ

今回は施主様のご希望の色に研磨した木部に着色を行いました。
明るくなった木肌に色を入れることで、店舗の雰囲気に合った深みのある落ち着いた色合いへ変化しました。
木目を完全に隠してしまう塗装ではなく、木の模様を活かすことで、自然な質感を残しています。
⑥ 下塗り|仕上げに向けて塗膜を形成

着色後は、仕上げのニス塗装に向けて下塗りを行います。
木部は吸い込みがあるため、いきなり仕上げるのではなく、塗膜の状態を確認しながら工程を重ねていきます。
下塗りを2回塗ることで表面を整え、最終的な艶や仕上がりにつなげていきます。
⑦ 仕上げ塗装|艶と深みをプラス

いよいよ仕上げのニス塗装です。
塗装した部分には徐々に艶が現れ、着色だけの状態よりも木目に深みが出て高級感のある印象になっていきます。
光が当たると木目が浮き上がるように見えるのも、ニス仕上げならではの魅力です。
【コラム】ニスを塗るのは艶を出すためだけ?
ニス塗装には、見た目を美しくするだけではなく、木部表面を塗膜で保護する役割もあります。
床は日常的に人が歩き、摩擦や汚れなどの影響を受ける場所です。
木部の状態や使用環境に合わせた塗装を行うことで、美観を整えながら木材を保護していきます。
⑧ ニス塗装完了✨|木目が際立つ美しい床へ

施工完了です!
施工前は黒ずみや塗膜の劣化が目立っていた床でしたが、
研磨 → 清掃 → 着色 → 下塗り2回塗り → 仕上げ塗装2回塗り
と、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、木目の美しさを活かした床へ生まれ変わりました。
特にニス塗装後は艶が出ることで木目に深みが増し、店舗全体にも落ち着きと高級感が感じられる仕上がりになりました。
木部は「交換」だけでなく「再生」という選択肢もあります
古くなった木製床を見ると、「もう張り替えるしかない」と思われる方もいらっしゃいます。
しかし、木材の状態によっては、今回のように既存の木を研磨・再塗装することで再生できる場合があります。
既存の木材ならではの風合いを残しながら、見た目を大きく変えられるのも木部塗装の魅力です。
川田塗装では、外壁塗装だけでなく、店舗・住宅の木部研磨、木部塗装、ニス仕上げなどにも対応しております。
木製床やカウンターなどの、
「黒ずみが気になる」
「塗装が剥がれてきた」
「古くなった木部をきれいにしたい」
「張り替える前に塗装で直せるか見てほしい」
といったご相談もお気軽にお問い合わせください。





